NOVEL REVIEW
<2004年01月[中盤]>
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01/20 『Dクラッカーズ7−2 王国―a boy & a girl―』 著者:あざの耕平/富士見ミステリー文庫
01/19 『さよならトロイメライ』 著者:壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫
01/18 『仮面は夜に踊る』 著者:名島ちはや/富士見ミステリー文庫
01/17 『黒と白のデュエット』 著者:岡村流生/富士見ミステリー文庫
01/16 『平井骸惚此中ニ有リ』 著者:田代裕彦/富士見ミステリー文庫
01/15 『されど罪人は竜と踊るIV くちづけでは長く、愛には短すぎて』 著者:浅井ラボ/角川スニーカー文庫
01/13 『されど罪人は竜と踊るIII 災厄の一日』 著者:浅井ラボ/角川スニーカー文庫


2004/01/20(火)Dクラッカーズ7−2 王国―a boy & a girl―

(刊行年月 H16.01)★★★★★ [著者:あざの耕平/イラスト:村崎久都/富士見書房 富士見ミステリー文庫]→【
bk1】  それぞれの最終決戦にもろもろの決着、そして長期に渡る激戦に想いを馳せ、再び取り 戻した平穏な日常の余韻を残し、景と梓の世界が音を立てて始まった“一番最初”をエピ ローグとしてこの物語の幕は閉じられる……本当に本当に最初から最後の最後まで全く付 け入る隙が見当たらなかった最終巻。これまでの中でも特に強固なストーリーの完成度の 高さにはもう素晴らしいとしか言い様がなくて。思い返せば隙間だらけだった1巻の穴埋 めを、少しずつ着実に丁寧に面白く描こうとこなして来た事が結実して最高の結末を迎え られたのかなと。よくぞここまで育ってくれましたと有難うの気持ちで一杯です。  終わりまで辿り着きたいけれど、ああでもこの物語にまだまだ浸っていたい。もっと彼 ら彼女らの行動を追い続けたいし声に耳を傾けていたいし感情に身を委ねていたい。激し く結末が知りたくても、まだ終わらせたくないもうちょっと余計な足踏みを続けていたい ……こんなのばかり。正直余計な事をぐだぐだ書かずに「面白かった」の一言で済ませて しまいたい。これは“全てが”で“何処”と限定する事が出来そうにないから。  終わらせたくないのと同等の思いが掛かっていたのは、景と梓と千絵と水原と甲斐と茜 と久美子と香苗と由紀と、それから3Bの事と在るべき場所へ収まった女王を抱えた結末 のその先の未来を覗いてみたいというもの。役割終えた彼らをまた叩き起こすような欲求 はちょっと酷いかなと躊躇しながらも、読了してから興味がむくむくと頭をもたげて来て しまいあーでもないこーでもないと想像を巡らせてしまう始末でどうしようもない。  中でも気になるのは3Bの存在。あまりに自然体な去り方だったので、何かの拍子でひ ょっこり復活を遂げてしまいそうな予感もあるんですよね。そうなったら今度は景や梓に 対してどんな立場になるのか……などと未来予想を勝手に描くのもまた楽しいもの。  強く強く心に刻み込まれたのはやはり景と梓の本当の意味での再会、そして梓と女王と の剥き出しな感情のぶつけ合い、そしてラストシーン。他のどれでもない2人の『原点』 を持って来るという選択には脱帽。全てはエピローグがスタート地点のこの物語、著者の あざの氏に最大限の敬意を表して、もう一度素敵な物語を有難うございましたと言いたい です。既に次回作の構想もあるようなので当然そちらも楽しみに待っております。  既刊感想:7−1       ショート 2004/01/19(月)さよならトロイメライ
(刊行年月 H16.01)★★★★ [著者:壱乗寺かるた/イラスト:日吉丸晃/富士見書房 富士見ミステリー文庫]→【
bk1】  第3回富士見ヤングミステリー大賞『井上雅彦賞』受賞作。  序盤の印象はあんまり良い方向に行ってくれなくて、この「悪ふざけも大概にしとけよ」 な読み手に対する冬麻の一人称視点でのおちょくり具合が相当に堪えます。文章との相性 によっては、もしかしたら激しく引いて後退りして拒絶反応起こして脱兎の如く逃げ出し たくなるかも知れない。巻末の作者の方のあとがきでも選評者である井上雅彦氏のコメン トでも編集部解説でも、こぞって「読む人を選ぶ」「好き嫌いが真っ二つ分かれる」と向 けられているのが、つまりは冬麻の一人称語りの部分。  私がこのダメかもと唸らされた耐え難さから脱却を果たせたのは殺人事件発生の辺りか ら。ここを転換点として冬麻の悪ノリな口調が事件解決へ乗り出し始めると、どうにもな らないイタさだったのが実に軽快なテンポに成り変わって真相までぐいぐい引っ張り導い てくれるから面白い。単純に文章に波長が合い慣れてしまい、あとはお調子者っぽい一面 しか見えていなかった冬麻の多面性が出て来るに連れて、一人称文章の強味である冬麻の 感情描写がじわじわと効果的に表れていたのが良かった点。  しかしこの作品で最も好感触から絶賛に繋がって“してやられた”と唸らされたのは冬 麻の語りではなく、終盤の謎解きから真相に辿り着くまでの部分。以下ネタバレ反転。  屋上での最初の謎解き、医療棟のベッドの上での2番目の謎解き、そして長峰を前にし ての最後の謎解きで正真正銘の真相が明かされる。最初の真相語りの段階で“超能力で遠 隔殺人”とか言いやがってたから「またトンデモトリックかよ!」と思わされたのがフェ イクで、2番目の謎解きでも“階下の死体の口に鍵を投げ入れる”ってのは無理があるん じゃないかと疑問視してたらそれも引っ掛け、そして最後に実は泉が黒幕で殺人事件の全 ては兄と冬麻の心を救う為の芝居だったと真相が告げられる。これには「あ〜やられたな」 と天上を仰ぎながらにやけ顔から嬉しさが込み上げてくるばかりで。三段構えで読む側を 翻弄しつつ真相を解き明かしてゆくという組み立てに拍手喝采を送りたい。  もし次があるならば、この作品は是非ミステリーよりもLOVEの方に力を入れて頂き たい。特に泉と都とで冬麻を巡る関係をこれで終わらすには勿体無さ過ぎですよ? 現パ ートナーとして側にいる泉に分がありそうだけれど、過去からの蓄積による関係の深さは 断然都の方が上だし、やっぱりこの美味し過ぎる三角関係の模様は続きを追ってみたい。 2004/01/18(日)仮面は夜に踊る
(刊行年月 H16.01)★★★ [著者:名島ちはや/イラスト:フミオ/富士見書房 富士見ミステリー文庫]→【
bk1】  第3回富士見ヤングミステリー大賞『佳作』受賞作。  殺人事件の真相を推理したりトリックの謎解きをしたりするものではなくて、名探偵と 大怪盗の知恵比べによる対決を主軸に置いたストーリー。これはですね、次巻以降で面白 くなりそうな手応えは大いに得られたけれど、こういう描き方では明らかに物足らないと 言わざるを得ない。何でかと言うと、どう考えても今回はシリーズ作品としての展開を想 定した序章部分だけに留まっていたので。現在の状況から語られているプロローグとエピ ローグ以外の本編全てが過去に遡った回想シーンで固められているので、過去から順序立 てると本編→プロローグ→エピローグという並びになる。  普通にシリーズ化を想定したものならば別に大して構わないのですが、激しく躓きを覚 えたのはこれが受賞作であるが故。いや、何でこんな風に「続きは次巻を待て」みたいな 幕引きになるかな〜? 本来なら本編で描いて欲しかったのは、回想シーンよりもエピロ ーグのその先にある坂口正一郎探偵と大怪盗『夜の支配者』による対決。それなのに、さ あこれからと盛り上がりを膨らませてくれた所で幕引きされている為、「え、ちょっと待 てここで終わるなこれから面白くなるんじゃないかよ!」となってしまったわけです。  本編の過去回想、プロローグとエピローグをより一層印象深く際立たせる意味では確か に大きな役割を担っていると感じさせられました。が、それはもう少し巻が先に進んでか ら差し込んでも決して遅くないし効果が薄れるとも思えなくて。つまり現在の立場から探 偵対怪盗の駆け引きを演じる所を最も読みたかったという気持ち。  しかし過去の出来事が描かれているからこそ、現在の2人もしくは3人の因縁やら確執 やらがうまい具合に映えていて良かった事を考慮すると、バッサリ切り捨てるのが何とな く勿体無いような気もするのです。もし次があれば、お互い単純に敵としては割り切れな い複雑な感情を存分に含ませた勝負が見てみたい。あとは今回忍にその比重が掛かってい たようだけど、せめて主人公が誰か(どちらか)くらいは明確に定めて欲しいかな。 2004/01/17(土)黒と白のデュエット
(刊行年月 H16.01)★★★☆ [著者:岡村流生/イラスト:和泉なぎさ/富士見書房 富士見ミステリー文庫]→【
bk1】  第3回富士見ヤングミステリー大賞『佳作』受賞作。  真犯人のトンデモトリックに対抗するは黒(水冬)と白(秋葉)の鬼道二重唱(デュエ ット)。タイトルの意味は、最終的に水冬が鬼道という能力を発動させた時点で偶然秋葉 を巻き込み相乗効果を生み事件解決を導く辺りに掛かっている。だから黒と白のデュエッ ト……などと解釈した所で、例の真犯人のトリックにしても解決策の鬼道にしても現実的 にはまず起こり得ない超常現象なもんだから「なんじゃそりゃ〜」の連発ですよ。  ただ、それが露見して変になってしまう終盤までの、事件発端から謎解き直前までのミ ステリーとしての組み立ては割と普通に良いかも知れないとも思ったんですよね。序盤の 方で提示したヒントや張った伏線を、推理捜査の過程でキチンとひとつひとつ回収しなが ら解き明かしてくれているように感じられたので。例えば駿の幼少時代怪我や手術の跡や 荏子田病院、ファノン島国の研究技術との関わり、ターマンのダイイングメッセージなど、 これらの謎をうまい具合に噛み合わせながら真相まで導いて描いている点においては、し っかりミステリーが成り立っていたかなと(真犯人が罪を認めようとせず悪足掻きする辺 りもお約束)。まあ上記の通り詰めの部分がアレな為に相当微妙な手応えになってしまっ たのですが、現実離れした幾つかの要素を許容出来れば何とかなる……かな?  この作品に関して、実は主に加点対象の大部分はストーリーでもミステリー要素でもな くキャラクターに拠る所が大きくて。もっと正確に言えば、秋葉たん(注・男の子です) の熱烈ラブコールに感化されたのか、黒御門水冬のキャラクター性にかなり惚れました。  継ぎはぎだらけの制服が一張羅の女子高生ってのはなかなかインパクトあるなと思いな がら、言動の端々から筋金入りの貧乏さんなのが垣間見えたりして、一体普段どんな私生 活送ってるんだか興味は尽きません。水冬の氷塊のような心が徐々に溶けて違う表情が見 られるようになると良いのだけれど……玉砕し続けてもめげずに頑張れ秋葉たん! 2004/01/16(金)平井骸惚此中ニ有リ
(刊行年月 H16.01)★★★★ [著者:田代裕彦/イラスト:睦月ムンク/富士見書房 富士見ミステリー文庫]→【
bk1】  第3回富士見ヤングミステリー『大賞』受賞作。  手に取った最新受賞作の本作、読了時点での感想は“面白かった”でした。作中の何に 対して面白さを見出せたか、おそらく最たるものは大正時代という舞台が醸し出す雰囲気 をうまく構築している表現力。私みたく大正時代がどんなものなのか知識が弱くても、当 時の情景やそこに生きる人達の息遣いがすっと頭の中で思い描ける様な、巻末解説でも触 れられているように講談調で読み手に語り掛ける三人称文体が非常に良いです。  作者の方は大正時代の知識について「一夜漬けとにわか勉強」と書かれてましたが、読 んでる方もサッパリな為にあまりそういう所に引っ掛からなかったし、設定だけ如何それ らしく見せても雰囲気作りを逸している文章よりは、多少のハンデをものともせず容易に 想像力を膨らませ惹き込んでくれる文章の方がずっと手応えを得られるというもの。  そしてキャラクター達で確かな『LOVE』が得られると。主に指しているのは太一君 と涼嬢。実際はエリートながらちっともそれを感じられず尻に敷かれる彼も勝気な性格で 尻を蹴っ飛ばす彼女も活き活きと描かれていて、そこへたまに見せる太一君の頼もしさに つい寄り掛かってしまう涼嬢の可愛らしさも加えて好印象。澄夫人や涼嬢の妹・發子(發 は本来さんずい込みだけど表示出来ないので)を交えた団欒もいいですね。骸惚先生は真 相語り以外でもうちょい自己主張して色を出して欲しかったかな? まあ基本的に主人公 の太一君を受け留める役割で一歩身を引いてる立場だから仕方ない所ではありますが。  ミステリー要素は予想通りと言うか期待通りと言うか、つまりもっと頑張ってと言いた くなった唯一惜しい点。悪くはないのだけれど読み解き易過ぎるのがそのまま欠点となっ てしまっているようなので、もう少し複雑に組み立てて欲しかったかなと。評点は今後の 期待値込みで、ミステリーの強化は次巻が刊行されるのを願いつつ楽しみにしてます。 2004/01/15(木)されど罪人は竜と踊るIV くちづけでは長く、愛には短すぎて
(刊行年月 H16.01)★★★★ [著者:浅井ラボ/イラスト:宮城/角川書店 角川スニーカー文庫]→【
bk1】  今回と次巻とで上下巻構成。この上巻部分だけでは最後まで進んでみた所で、アナピヤ の秘密にしても敵さん達がそれぞれ抱えているらしい“戦う理由”についても、それから 暗闇で大局を手中に収めつつ成り行きを見据え続ける黒幕の存在にしても、謎は全く解か れる気配を見せずに殆どが残ったまま。なので読了時点で先を知りたい欲求がえらい事に なってしまいました。内容に関してもあれやこれやがえらいこっちゃとなってたり。  とにかくこれまで読めば読むほど頭から煙が立ち上ってしまう戦闘描写、今回はあんま り難解さが気にならなかった事に自分が一番驚いた。前巻までと比べて控え目だったよう にも感じられなかったし、単に慣れてしまっただけかな? と考えを巡らせてみた所、い やいや実はそうではなくて、この巻では突き抜けた戦闘描写を軽々越えて魅入られてしま った要素があったから。それはここに極まれりなガユスのダメ男っぷりヘタレっぷり。  特にガユスに限定してではなくて、攻性咒式士って奴らは例外なく面倒臭く難儀な道を わざわざ選ぶような生き方してるよなと思わされてしまう辺り。魅力的と映る部分は多分 にあれど、咒式士ではない一般の人間と付き合うにはそれがどんな形だとしても、最初か ら出来上がってしまっている相手との深い溝を埋めるのに相当な覚悟が必要になってくる のだろうかと。ガユスとシヴの場合は言葉で語らわず身体を重ねて抱える溝を誤魔化し合 ってる姿が痛々しくてしょうがない。全てが彼の自業自得と悟った時には後の祭。  おまけに過去に何かあったらしい妹の記憶を刺激するアナピヤとは砕け散ったシヴとの 直後にあんな事になってるし、決別した理由もさっぱり分からないまま因縁含みの元彼女 クエロとも再会を果たしてしまい、もう迷い戸惑い焦り疲弊してガユスの精神ボロボロ。  でも、脆弱なガユスの生き様をかなり格好悪く描いている部分こそが凄く良い! 何故 どうして何の為に俺は攻性咒式士なんてやってるのか? どんな生き方をすればいいのか 確実に見失いつつあるガユスの道化のように踊る心の行方が非常に気になる続き。あとは そろそろクエロとの関係が壊れた決定的な過去の事件の詳細を明かして欲しい所。  既刊感想:IIIII 2004/01/13(火)されど罪人は竜と踊るIII 災厄の一日
(刊行年月 H15.12)★★★☆ [著者:浅井ラボ/イラスト:宮城/角川書店 角川スニーカー文庫]→【
bk1】  ザ・スニーカー連載分収録に書下ろしを加えた短編集。その影響かどうか、とりあえず 前2冊と比べると読み易さが割とお手頃になっていたような感触でした(あくまでこのシ リーズを基準にしての事だけど)。少なくとも脳内が煙を上げて焼き切れそうになるまで には至らなかったのと、色々な角度からのエピソードが読めるという短編の長所とも言え る要素とがプラスポイント。逆にハマると癖になって抜け出せなさそうな咒式戦闘満載の ストーリーへの手応えと、お腹一杯になるまでの充実感と満足感は長編作より薄味なので、 その辺の仕方ない不足要素がマイナスポイント。合わせて差し引きゼロ……ではなくて、 幾つか目を引くものや印象的な事柄が残った結果として傾き具合はプラス方向へ。  じゃあ他に何が良かったかと言えば、まず短編ごとに描かれている内容がバラエティに 富み過ぎていて激しい落差が相当におかしいぞと感じて、同時に妙な面白さもじわじわと 浸透して行った点。咒式事務所としての事件依頼から普段通り咒式犯罪に巻き込まれての 咒式戦闘アクションに、ミステリー仕立てなものもあれば咒式士好敵手同士によるバカ騒 ぎの殺伐としたコメディなんかもある。それぞれの面白さに差はあれど、この清々しいま でに全く雰囲気に統一感のないエピソードが並ぶと実に壮観で痛快。  もう一つは、前巻までよりこの短編集の方にガユスの一人称文章形式のうまさが効果的 に表れているなと感じられた点。格好付けてみた後で結構思考を前に進めず停滞傾向に陥 り易いのは変わらずでしたが、今回の場合は視点が自分以外の外側に向くんじゃなくて自 身の内面と向き合うような所が目立っていたので、ガユスというキャラクターの性質がよ り一層明確に間近に見れたような感触があって良かったと思う。  内容に関して一番興味深かったのは書き下ろしの『始まりのはばたき』。ガユスとギギ ナにとって単純に敵とは呼べない深く複雑に関わり過ぎてしまった相手側のエピソード。 具体的に何をやろうとしているのか掴めない部分が多く、まだまだ得体の知れない部分も 多い。けれども一端でも垣間見れたのは大きな収穫。これが後のガユスとギギナに影響を 及ぼして行くの全く及ぼさないのかどうなのか、考えながら待つのもまた楽し。  最も面白かったのは、言うまでもないような気もするけれど『禁じられた数字』。洒落 で済ませるのはあまりに生々しくて浮かぶのは引き攣った笑みばかり。それぞれの意外な 素顔を拝めるのも面白さの一つ。そして真の最強者はシヴ。これが結論。  既刊感想:II


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