NOVEL REVIEW
<2007年03月[前半]>
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03/15 『地下室の悪魔 アークマ・デテクール』 著者:阿智太郎/電撃文庫
03/14 『撃墜魔女ヒミカIII』 著者:荻野目悠樹/電撃文庫
03/13 『バッカーノ! 1933<下> THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜』 著者:成田良悟/電撃文庫
03/11 『DADDYFACEメドゥーサIII』 著者:伊達将範/電撃文庫
03/10 『インフィニティ・ゼロ4 秋〜darkness pure』 著者:有沢まみず/電撃文庫
03/09 『道士さまにおねがい』 著者:三雲岳斗/電撃文庫
03/08 『TAKE FIVE』 著者:在原竹広/電撃文庫
03/07 『天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺<下>』 著者:伊都工平/電撃文庫
03/06 『天槍の下のバシレイス1 まれびとの棺<上>』 著者:伊都工平/電撃文庫
03/06 『学校を出よう!6 VAMPIRE SYNDROME』 著者:谷川流/電撃文庫
03/02 『シャドウテイカー2 アブサロム』 著者:三上延/電撃文庫
03/02 『デュラララ!!』 著者:成田良悟/電撃文庫


2007/03/15(木)地下室の悪魔 アークマ・デテクール

(刊行年月 2004.12)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:阿智太郎/イラスト:武藤栗人/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  おい! 誰かこのバカップルをどーにかしてくれ! 何が顔合わせりゃ喧嘩してばかり だコノヤロウ、どっからどーみてもじゃれ合ってるようしか感じられねーんだよこんちく しょう! ……何故か無性に悔しかったのでムカついてみた。隣同士で家族ぐるみの付き 合いがある幼馴染み、とか何とか恵まれ過ぎている典型的環境なもんで思わずケリを入れ たい気分になってしまったのかも知れない。でもホントは幼馴染みネタは大好きなんだ。  今回は単発モノの一冊完結。手軽に気軽にサッと読めるような持ち味は、相変わらずの 手腕発揮と言った具合。“極限状態に置かれた男女の姿”を阿智太郎風味で描いたらこう なりました……って事で、所謂『吊り橋効果』ってやつだろうか? しかしタカオとエリ ナに大した効力はなし。だってそんな効果がなくても既に好き合ってるんだもん。喧嘩ば っかしてるけど、それが夫婦喧嘩染みてるのは一目瞭然だもんなぁ。結局は、極限状態に 置かれた所で幼馴染みのバカップルは何も変わらんのが証明されたって事なのか。 2007/03/14(水)撃墜魔女ヒミカIII
(刊行年月 2004.12)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:荻野目悠樹/イラスト:近衛乙嗣/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  シリーズ最終巻。完結間際になって、思わず「な、なにィ!?」とか複雑な感情入り混じ りで唸ってしまった吃驚仰天の新事実発覚。しかもふたつ程。ひとつは裏切り者(と称さ れいてはいたが正確には自国の密偵と言うべき存在)の正体、もうひとつはヒミカの本当 の目的が明かされた事で知り得た“この世界の真実”について。前者はまんまと騙され続 けてたのでむしろ感服、後者は気持ちとしては上記の通り、呆然となってしまったよ。  ま、何はともあれ。あれもそれもこれも最終巻に相応しく、なかなか刺激的な内容だっ た事には違いない訳で。この巻も空戦より魔術儀式の方に比重が置かれていた為、ヒミカ と“女王蜂”の大空での一騎打ちを楽しみにしていた身としては、ちと物足りなくて残念 な部分もあったりしたけれど。ただ、ずっと伏せられていた“ヒミカが宝石蒐集に拘る理 由”を完璧に紐解いてくれたので、穴埋めはそれで充分だったのではないかなと。  既刊感想:II 2007/03/13(火)バッカーノ! 1933<下> THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:成田良悟/イラスト:エナミカツミ/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  うひ〜、そういやこのシリーズも抱えているキャラクターが多量だったな〜。上巻の内 容を思い返すのだけでも四苦八苦してたのに、誰がどんな奴だったか把握するのも結構難 儀で……。自業自得とは言え、こういうほったらかしにしてた物語を再び掴もうとする為 の手掛かりとして、冒頭に登場人物紹介がくっ付いてるのは大助かりで嬉しいね。  しかしながら、前半部分こそ本編と登場人物紹介ページの往復を繰り返していたのだけ れど、きちっと把握出来るようになってからは読了まであっという間の一気読み。いや、 感想で毎度毎度述べていそうな事ながら、この方は散りばめた破片を掻き集めて一枚絵に するまでの過程を描くのが本当に巧いよなぁ。こんなに我の強い奴等が好き勝手に動き回 ってるってのに、それを一所に収束させた終盤戦なんかは見事としか言い様がない。  誰もが皆見せ場ありで面白過ぎるから、絞って選ぶのは非常に悩み所なんだけど、やっ ぱり前巻から気に掛けていたマリアかな? 一度は折れ掛けた“心の刃”と“武器の刃” を必死に繋ぎ合わせてリベンジに臨む彼女の戦い。特に印象的だったのはその辺り。  そして幾つかの謎を残しつつ1934へと続く。今回の『なかがき』でちらっと締めの話も 出ていた1930年代、果たして次は誰が前面に立ってどのように動き回ってくれるのか。   既刊感想:『バッカーノ!』感想一覧 2007/03/11(日)DADDYFACEメドゥーサIII
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★☆☆☆(7/10) [著者:伊達将範/イラスト:西E田/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  ぬああ〜登場キャラ多過ぎ! ストーリーの絡まり具合が複雑過ぎ! いや、これは決 して読む期間空け過ぎた事ばかりが原因ではないと思うぞ(それが物語に再入し難い最た る原因になってるのは否定出来ないとこだけど……)。まあ鷲士や美沙を始め主要キャラ だけはしっかり覚えているので、久々の再会で徐々に物語にも浸り込めるようになっては 来たのだけど、簡略でもいいので登場人物紹介・相関関係・各勢力関係などの情報が欲し かったかな。特に勢力関係については結局今回読了しても理解し切れなかったので……。  あらすじ眺めてみると、本来の目的は人類を未曾有の恐怖に陥れている奇病『メドゥー サ』の抗体探しらしいのだけど……そんな事やってたか? 美貴や樫緒が侵され始めてい るってのが分かって、主に二人を救うために鷲士や美沙が動いている……ような気がする 手応え。でも、今回は抗体探しよりもアトランティス大陸の謎解きみたいな方に重点が置 かれてたような。それはそれで楽しめる要素満載なんだけど、これだけ多方向に話広げて 次でちゃんと『メドゥーサ』絡みの件を収束解決してみせてくれるのかどうか? 不安と 言えば不安だな。もっとも、鷲士と美沙がいちゃいちゃしてくれりゃそれだけで満足出来 る部分もあったりするけど。ともあれ、次巻でどんな結末を見せてくれるのか楽しみ。  既刊感想:メドゥーサII 2007/03/10(土)インフィニティ・ゼロ4 秋〜darkness pure
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:有沢まみず/イラスト:にのみやはじめ/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  シリーズ最終巻。どうやら3巻から4巻の間が2年以上空いてたらしく、その上更に刊 行されてから放置してたもんだから、「言われてみればそんな事もあったよなぁ」と当然 の如く物語の記憶は忘却の彼方。まあ過去感想頼り+読みながらちょっとずつ思い出せて はいたのだけれど、この最終巻を読んでみた印象として、既にやっておくべき事は前巻ま でで済まされていたのかな。<ヤマ>の里の終焉、“他界”の閉塞、そして麗と関わっ た人達の記憶から彼女の全てが消失してゆくまで。その辺りの補足的役割みたいな。  そんな中、訴え掛けるように力強く描かれているのはただ一点。“リアが麗ともう一度 逢いたいと願う想い”のみ。極端な言い方をすれば最終巻はたったそれだけ。折れそうで 決して折れない想いを遂げるまで、一冊丸々綴り続けたもの。でも、『麗の事を忘れたく ない』『麗にもう一度逢いたい』『麗にどうしても伝えたい事がある』……など、リアの 想いのみが強く響き続ける内容というのは、非常に心が大きく揺さ振られるものだなと。  最後に。すっと気になっていたラストシーンはどうだったか? 一応詳細は伏せておく 事にするけれど、静かに音を立ててスッと胸に収まるような、そんな綺麗な結末でした。  既刊感想: 2007/03/09(金)道士さまにおねがい
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:三雲岳斗/イラスト:兎塚エイジ/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  シリーズ第2巻。まずは新規参入エレメンタル・エンジンの能力、その使用方法につい て突っ込まねばなるまい……んなしょーもない使い方すんなよっ! 無機物物質転送能力 で、過去現在未来の何処からでも『無機物』を取り寄せる能力。直接的なエレメンタル・ エンジン同士の戦いには向かないが、取り寄せた物質によっては強力な武器にもなり得る 訳で。ああそれなのに、他人の赤面悶絶モノの“恥ずかしい過去”を取り寄せて脅迫服従 の道具に使うなど、何て勿体無い事を。……とは言え、これはこれである意味最凶の使い 道には違いないのか? だって誰しも若かりし日の過ちってのは暴かれたくないもの。  ええと、『エレメンタル・エンジン』なる武器はさも仰々しいモノのように描かれてい るけれど、物語の成分は9割くらいがコメディ。未来からの空間転移や召喚術などの設定 はあれど、それら要素は基本的にはあくまで添え物のようにさり気なく軽く。基本的には キャラクター前面押しで笑い(主に苦笑失笑)ばかりが吹き荒れまくる。ま、どいつもこ いつも馬鹿ばかりなので重くなり様もなく、楽しく笑うには手頃な内容ではないかなと。  既刊感想:道士さまといっしょ 2007/03/08(木)TAKE FIVE
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★☆☆☆(7/10) [著者:在原竹広/イラスト:野中友/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  へなちょこ五人組が行く! いや〜、こんな風に敵方が特殊能力を有している場合って、 こっちも負けずに何か特殊性があるんでないの? とか思わせておいて、五人全員が本当 に何も持ってないのは凄いな。偶然事態のど真ん中に居合わせてとばっちり受けた形とは 言え、逃げ出さず投げ出さずにどーにかこーにか解決しようと足掻いている辺りは無謀で はあるけれど立派など根性(妹を救いたい陽太とかボコボコにされた借りを返したい傑と かはそれなりに行動理由があるんだけど、国彦や灯奈は別に何もなかったもんなぁ)。  異世界からやって来たとか、異世界同士を衝突させて穴を空けて道を作るだとか、そり ゃもう突っ込みたい事満載。国彦達もさぞや九条に洗いざらい吐いて欲しかったに違いな い。もっとも、この物語では最初から“そういうもんだ”と決定付けられていたので、詰 め寄ったところで大した成果は得られなかったか。実際国彦達もそんな風に解釈していた から、町内絶滅の危機でも緊張感ゼロの妙にユルユルな態度でいられたのかも知れない。  最後は結局『カッコイイ妹思い兄貴』と『カッコワルイシスコン兄貴』の対比。こんな んで町ひとつ消されたんじゃたまらんよな。陽太よく頑張った! お前が真の主役だ。 2007/03/07(水)天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺<下>
(刊行年月 2004.11)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:伊都工平/イラスト:瑚澄遊智/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  耐性を持つ者以外の人間が難進入地域を越境した場合に残る“後遺症”についてを描い た書き下ろし分と、前巻の続きで敦樹にとって因縁である対ファンタズマ戦の後編エピソ ード。敦樹と佐里のたった二人で秘密裏に剛粧五千匹と相対しなければならない訳ありの 死闘、それらを退けた上で人間に劣らぬ知能を持つ敵将ファンタズマに勝てるのか? と いう不安感で嫌な汗流れまくりの緊張展開も、どうにか無事ケリがついてホッと一息。   そういやタイトルの『バシレイス』って一体何だ? と思ってたら、この終盤でようや く言葉が出てきたねぇ。ただ、『将』の一文字に“バシレイス”のルビが振ってあったの だけど、その意味する所はハッキリ語られず。どうも敦樹がなり得る未来の可能性を指し 示しているような感じだったけど……皆を引っ張ってゆくリーダー的存在なのかなぁ。  しかしこれ以降続きが出ないぞ! 全く音沙汰なし。……切られたの? MF文庫Jで 新シリーズ展開されてるくらいだから、こっちも復帰してくれないかな〜。全然終わって ないし。これだけ面白味のある設定の数々を埋もれさせてしまうのはあまりに惜しい。  既刊感想: 2007/03/06(火)天槍の下のバシレイス1 まれびとの棺<上>
(刊行年月 2004.10)★★★★★★★☆☆☆(7/10) [著者:伊都工平/イラスト:瑚澄遊智/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  以前電撃hpに掲載された『西方世界剣魔攻防録』の改題作。私は改題前のこのタイト ルでもかっちょいー(清子ノリで)と思うんだけどねぇ。堅苦しい方がこの作風には合っ ている気もするし……ま、いいか。突如日本に現れた『塔(メテクシス)』と、塔から大 量発生して人間達の脅威となっている『剛粧』と呼ばれる化物と、そして剛粧を滅ぼす事 の出来る特異能力を持つ少女少年達の戦いと、その辺りの要素が混ぜ合わさった物語。  まずは最初から数々の細かな設定でキッチリしっかり足固めされている物語、という印 象が真っ先に立って、その次に戦いの中での少女少年達の交流を描く部分が続く。本筋は 敦樹の以前の仲間達を全滅させた仇であり、正体不明の存在『幽霊剛粧(ファンタズマ)』 との戦いへと進んで行きそう。気になるのは、かつて死線を越えて塔まで辿り着いたらし い敦樹は一体何を見たのか? というもの。おそらく誰にも分からない塔の真相を紐解き、 核心に触れるような重大事と思うのだけど、果たして下巻で明かされるかどうか。 2007/03/06(火)学校を出よう!6 VAMPIRE SYNDROME
(刊行年月 2004.10)★★★★★★★☆☆☆(7/10) [著者:谷川流/イラスト:蒼魚真青/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  またもやほったらかしてた作品に遭遇。しかも上下巻構成の下巻って全然覚えてねぇよ どーすんだ? 忘れてしまって困った時の頼みの綱として残している前巻感想眺めてみた んだけど……なんじゃこりゃ? 自分で書いておいてあれだけど余計訳分からんなぁ。  結局今巻巻頭のあらすじコミックに頼って大助かり。いや、あらすじが付いてるっての はいい事だ。要は第三EMP学園での得体の知れない吸血鬼騒動。その解決編。前巻訳分 かんない事書いてたのは、ハッキリ把握出来ていたモノが非常に少なかった……という事 にしておこう。興味を引かれていたのは常に“誰が発端であり誰が黒幕か?”の部分で、 当然「真犯人はどいつだ?」と思考が自然に傾く仕組み。その辺をネタばらした所で今更 なんだけど、面白味が半減しそうなので一応伏せておくとして。一番の見所を挙げるとす れば、茉衣子の喜怒哀楽な表情ぶりが豊富に拝めた点だろうか。まあそんなとこですよ。  ちょこちょこ佳由季達の世界に介入している存在、今の所まだ情報が断片的過ぎて私に は理解不能っぽいのであまり深入りで考えないようにしてる。で、続きは何時出る?    既刊感想: 2007/03/02(金)シャドウテイカー2 アブサロム
(刊行年月 2004.10)★★★★★★★★☆☆(8/10) [著者:三上延/イラスト:純珪一/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  1巻目の感想つらつらと眺めて頑張って内容思い出しながら2巻目読了してみて、まだ 物語が大きく動く前段階状態なのかな〜? という印象。ふむ、一気に動かすべくの溜め だとか積み重ねだとか、そういうの作ってる最中ってとこだろうか。今回は新たな『カゲ ヌシ』の契約者(正確には違うんだけど盛大なネタバラシになってしまうのでそういう事 にしておく)との関わりを経て、葉が自分の中に在るカゲヌシ『黒の彼方』との付き合い 方に変化を見せてゆく辺りがメイン。一般人な裕生と手を繋いで前向きに前向きに。  しかし裕生は本当に何の特殊能力も無いんだよなぁ。こう実に一般人らしい一般人が主 人公ってのは、何だか新鮮味さえ覚えてしまう奇妙な感触。もっとも今回の展開の中で、 “黒の彼方の勝手を抑止する”という重要な役割を得る事が出来たので、少なくとも今後 葉を黒の彼方の乗っ取りから護る為の活躍は果たせそうな感じ。一般人も数歩前進。  謎はまだ残る。カゲヌシの卵が契約者となるべき人間の前に発生する原因と条件、結構 自我が表に出て来ている黒の彼方の思惑、そして最後に登場した黄色のレインコートを着 た存在など。どう動くかは見守るのみ。ただせめて葉が不幸にはなりませんように、と。  既刊感想: 2007/03/02(金)デュラララ!!
(刊行年月 2004.04)★★★★★★★★★☆(9/10) [著者:成田良悟/イラスト:ヤスダスズヒト/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】  成田さんのシリーズ作品中、時期を逸し続けて唯一全く読んでいなかった本作品によう やく着手。とりあえず読了直後の感想を率直に簡潔に表現するなら、「おおおおっ! こ いつぁ面白ぇぜ!」ってな具合。個人的なシリーズ初刊の手応えとしては、バッカーノ、 ヴぁんぷ、針山さんのどれよりも上を行く好感触ですげー良かった。何だろね〜、最近池 袋によく足を運んでたから、周辺情景が頭に浮かび易くて馴染み易かったのかも。  まあ一部ちょっと反則的な“他者作品電撃文庫ネタ”の勝利っぽい所もあったけど、笑 える(ある意味笑えない)面白さに繋がってたからいいのかな〜とか。撲殺は嫌だが目に 硝子はもっと嫌だ。実行されなくてホント良かった。ドタチン止めてくれてありがとう。  キャラクター達と彼ら彼女らが抱える事情とをバラバラに散りばめておいて、徐々にパ ズルのピースが填まってゆくが如くの展開は流石の面白さ。今回は首なしライダー主体っ ぽく見えるけれど、最終的には帝人が主役の物語。一応事件は片付いたけど、この後続い ても誰もが主役を張れる存在感を持っているってのは凄いよなぁ。次誰になるだろ?


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