[前] [戻る] [次]
08/20 『ダビデの心臓』 著者:スズキヒサシ/電撃文庫
08/18 『爆裂天使 ボーイ・ミーツ・エンジェル』 著者:志茂文彦/電撃文庫
08/17 『結界師のフーガ2 龍骸の楽園』 著者:水瀬葉月/電撃文庫
08/15 『結界師のフーガ』 著者:水瀬葉月/電撃文庫
08/14 『しにがみのバラッド。5』 著者:ハセガワケイスケ/電撃文庫
08/14 『しにがみのバラッド。4』 著者:ハセガワケイスケ/電撃文庫
08/12 『護くんに女神の祝福を!4』 著者:岩田洋季/電撃文庫
08/11 『麒麟は一途に恋をする2』 著者:志村一矢/電撃文庫
2004/08/20(金)ダビデの心臓
(刊行年月 2004.08)★★★
[著者:スズキヒサシ/イラスト:尾崎弘宜/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
“ソロモンの血”を引く人間が持つ『ダビデの心臓』を巡っての凄惨極まりない殺し合
い。ダビデの心臓を持つ者は、同じダビデの心臓を7日以内に食わなければ理性を失い悪
魔に変貌を遂げてしまう。主人公の明日馬が、ある日突然自分がソロモンの血を引く者と
告げられ、受け入れられないままダビデの心臓を巡る戦いに巻き込まれてゆく物語。
最初から続編想定のシリーズ展開を仕掛けている為、張られている伏線も多いようで、
どうも現状からは根本的な事が色々と把握し難い。そもそもの発端……何故、今、ダビデ
の心臓を持つ者同士の戦いが繰り広げられる事になったのか? まずこれが大きな不明点。
他に作中の世界で戦いの影響が出ている範囲、ソロモンの血を引く人間達の規模なども
同様。意図的に伏せている部分はあるのだろうけど、楽しませて欲しい意味も含めてもう
ちょい余計に見せてくれてたら良かったのになと。この辺は次巻に期待でしょうかね。
ストーリー展開の方は、予想を越える徹底的に容赦の無い展開。本当はご都合展開でも
救いが盛り込まれていれば気持ちはいいんだけれど、それを中途半端にしないで序盤から
バッサリと切り捨ててしまう所。これには良い意味で少なからず驚かされました。
しかしこの物語は明日馬の一人称文章ながら、彼の感情表現が全く乗っていないな〜と
感じられた点が非常に気になった。一歩身を引いて客観的な視点で喋ってるような、「そ
んな冷静じゃいられないだろ!」って言いたくなる程、妙に冷静な感情と言うのかな?
折角地の文でも視点対象(大抵は主人公が担っていますが)の感情変化がダイレクトに
響く一人称なんだから、心を曝け出して足掻いてくれた方が断然面白くなると思うんだけ
ど。まあ物語はまだ始まったばかりなので、不満点は今後晴らして行って欲しいです。
2004/08/18(水)爆裂天使 ボーイ・ミーツ・エンジェル
(刊行年月 2004.08)★★★☆
[著者:志茂文彦/原作:GONZO/カバーイラスト・口絵・章扉:白亜右月
/本文イラスト:中善寺竜治/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
同名アニメの小説版。舞台は犯罪組織の抗争が日常の中でごく普通に繰り広げられてい
る、無秩序と荒廃が留まる事を知らない近未来の東京。物語は犯罪組織に介入して様々な
依頼を遂行する4人の少女達に、一般人の少年が巻き込まれてしまうというもの。
まず「ノベライズはこうであって欲しい」と個人的に望んでるものが結構いい具合に盛
り込まれていて、なかなかに面白い内容でした。要はアニメ視聴の有無に関係なくどちら
でも楽しめるか? という事。アニメやゲームのノベライズは割と元のシナリオをそのま
まなぞって描いているものが多くて、大抵元のアニメやゲームに触れている人向けの内容
になる。でも先に触れている訳だから焼き直しを読んでもあまり楽しめない。
しかしこの作品の場合は、アニメの1、2話のシナリオを文章で再現しながら、オリジ
ナルのキャラクターとエピソードをうまく融合させている。なので小説から先に入ってア
ニメの足掛かりにも出来るし、アニメを観ていてもオリジナルの部分で充分楽しめます。
あと大きな違いは、アニメではジョウ、メグ、セイ、エイミーの4人が主役の立ち位置
だけど、小説版では一人称視点の恭平が主人公。アニメの方では名字通り立場無し(これ
は立花か橘かと思ってた所、あまりにピッタリだったので大笑いしてしまった)の恭平君
も、少しは報われた事でしょう。一見男1人に女数人というお約束なシチュエーションで
も、役得どころか目立たない上に彼女達に関わる度に死にそうな目に遭遇してるので。
アニメでは全く見る事の出来なかった恭平の家族関係、妹の知香や幼馴染みの志穂との
触れ合いが描かれているのも、恭平視点ならではの小説版の見所。ただ、ジョウ達4人の
側の目的や周辺関係などはあまり描かれていないので、これだけの描写からしっかり把握
するにはちょっと厳しいかも知れない。その辺はアニメの方でという事なのかな。
2004/08/17(火)結界師のフーガ2 龍骸の楽園
(刊行年月 2004.08)★★★☆
[著者:水瀬葉月/イラスト:鳴瀬ひろふみ/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
む、今回は割と楽しめた……ようなそうでないようなでまた微妙。いや、これはいける
かもという手応えは確かにあった筈なのに、読了した時点で「うむむ……」と首傾げなが
ら唸ってました。結局は前巻で知りたいと望んでた事――結界師について、逃がし屋を始
めた発端と今それを生業とする理由、絵馬と倫太郎の関係と過去の背景の詳細――は今回
も何一つ描かれていなくて、その辺りがどうしても不満で仕方なかったのだと思う。
世間から隔絶された曰くありげな隠れ里が舞台で、住まう者は人外の血を受け継いでお
り、訪れた絵馬達は彼等に敵視されて疎まれて、そして謎含みな隠れ里の秘密を徐々に解
き明かしてゆく……というこの今回のストーリー展開。シチュエーションがちょっと前巻
と似過ぎてるかなという引っ掛かりも若干ありましたが、手堅くじっくり読ませてくれる
仕上がり。終盤で意味を持たせる使い方をしていた刻視の報酬(役立ちそうにない小道具)
や、読み進めた上で逆順に読んで行くと納得の行く意味が通る幕間のシーンなど。結構良
い捻りが効いていて、想像してたよりも楽しめた部分ってのはずっと多かったです。
ただしここで躓いてしまうのは、やっぱり前述の通り絵馬や倫太郎のキャラクターの掘
り下げが不足しているのと、感情描写の物足りなさがあるから。物語終盤で絵馬は隠夜に
向けて、己が結界師であり逃がし屋である事の確固たる信念を感じさせてくれるような、
凄くいい台詞を吐いている。それなのに、これまで絵馬が結界師であり逃がし屋でもある
自分とどんな風に付き合い続けていたのかが殆ど不明だから、彼女の想いの半分もこちら
側に響いて来ないんですよね。伏せてるのが不利に働いていて勿体無いと思う事頻り。
その辺で言うなら、刻視や天宮メイドさんなどはキャラクター描写がしっかり出来てい
て、ストーリーに引っ張られっ放しでなく充分自己主張しながら乗ってるのに(口絵コミ
ックも良い感じ)。とにかく次巻以降に求めるものは、もう唯一つしかないと言う事で。
既刊感想:1
2004/08/15(日)結界師のフーガ
(刊行年月 2004.04)★★★☆
[著者:水瀬葉月/イラスト:鳴瀬ひろふみ/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
第10回電撃ゲーム小説大賞『選考委員奨励賞』受賞作。
個人的には総合的なレベルで面白さを求めている大賞〜銀賞に対して、奨励賞ってイマ
イチな欠点が多くても、どこか一点突き抜けて尖った要素を期待してる部分がいつもある
んですけど。むむむ、この作品は期待してたよりも普通に無難だったな〜という印象。
キャラクター先行で書き上げたとあとがきにありましたが、それが作中ではキャラクタ
ー重視の形にはなっていなくて。どちらかと言えば前面に押し出されていたのはストーリ
ー展開の方。というより様々なシーンでキャラクター描写が甘く感じられてしまったから、
結局見所で残るのはストーリー展開の部分しかなかった……というのが正確な所かな。
結界師の設定とか、或いは主人公の絵馬や倫太郎やその他主要キャラの感情面をもうち
ょい上手く盛り立ててくれていたら、ストーリーの方も数段面白く感じられていたような
気がする。もしかしたら絵馬自身がひょうひょうとした性格で、掴み所が無いってのも影
響してたのかもだけど、彼女が喜怒哀楽表現しても全然響いて来なかったのですよね。
そもそもこの世界で『結界師』という存在がどういう位置付けであるのか――例えば稀
少な存在なのかそれとも各地に点在しているのか。それから絵馬が結界師兼逃がしやを生
業とする理由やそれまでの経緯や、何処でどうやって結界師の技術を身に付けたのか、そ
れとも生まれつきの能力なのかなど。これだけキャラクターについて知りたい事があるの
に、殆ど語られていない点からしても描写不足は否めない。絵馬の隻腕の理由も倫太郎の
秘密も、あんなにあっさり流されたんじゃ納得出来ないし面白くもなってくれなかった。
物語自体は楽しめたかと問われると微妙だけど割と普通に読めたので、それにキャラク
ター描写が上手く乗って行けば、ひょっとしたら次巻は上昇傾向になってくれるかも。
2004/08/14(土)しにがみのバラッド。5
(刊行年月 2004.08)★★★☆
[著者:ハセガワケイスケ/イラスト:七草/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
今回も構成はこれまでと一緒。『死』を身近に感じる人達と、白い死神モモとの微かな
出逢いとかすれ違いとかのエピソードが3編に、モモのエピソードが最後に1編。ちょっ
とだけ違っていたのは、1話目と2話目が短編というよりは中編くらいの長さで、割とじ
っくり読ませてくれる内容だった点。それから最後のモモの話が終わっていない点。
奇麗で儚くて淡くて、心に染み入りホロリとさせられたりしんみりさせられたり。シリ
ーズ通して大抵この中のどれかが当てはまるエピソードが殆どで、雰囲気は非常に好みの
タイプ(とは前々から言ってる事)。なんだけど、ちょっと淡白過ぎてどのエピソードも
印象に残り難いという弱点があるのも確か。しかし今回は多少なりとも文章増量で描かれ
ていたお陰か、これまでより手応えが確かで覚えも良かったように思えました。
印象に残ったのは特に2話目の方。前巻感想で触れたように、同年代――とりわけティ
ーンエイジャーの少年少女のエピソードが圧倒的に多いシリーズの中で、こういう親子関
係から『死』の存在に繋がる内容は珍しくて。このあまり描かれた事のない珍しさという
のが、実は個人的に望んでたものなので充分堪能させてもらえて満足でした。まあ内容的
には別に珍しくもなんともないんだけど、このシリーズでやる事に意味がある。エピソー
ドの幅を広げる役割は結構果たせていたんじゃないかな? お父さんよく頑張った。
ただ、3話目はやっぱりまた「ん〜、これって別にモモ要らないのでは……?」ってな
っちゃったし。ある意味メインとも言うべき4話目のモモのエピソードは、なんだか状況
がイマイチ把握出来なかった上に終わってないし!(……終わってない……よね?)
でも、この物語だとあっさり「終わってるよ」と言われてしまいそうな予感もある。最
後できちんと締めてないので余計にモモの置かれてる状況が分かり難い。ちゃんと次巻で
続いてくれるかが一番心配なんですけど、内容忘れないよう期待半分で待ってみます。
既刊感想:1、2、3、4
2004/08/14(土)しにがみのバラッド。4
(刊行年月 2004.04)★★★☆
[著者:ハセガワケイスケ/イラスト:七草/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
『死』というものと直面する人間達に、風変わりな白い死神モモ&仕え魔の黒猫ダニエ
ルが積極的に関わり干渉しようと試みる物語……と、たまには言えたらいいのになって毎
度思っちゃうのがこのシリーズ。文句なしでそう示せているのは、各巻で必ず最後に綴ら
れるモモ自身のエピソードのみ。その他のエピソードは実際には前述と全く逆で、死とい
うものに直面する人間達“が”、ほんの一時だけ存在感を見せる白い死神モモ&仕え魔の
黒猫ダニエル“に”関わってゆく物語。つまり様々な形の『死』に、何らかの形で触れる
事となる人間達の方が主人公で、白い死神モモはあくまで傍観者的立場なんですよね。
……ってのも毎度感想に書いてるような気がするぞ〜。短編で描かれている『死』の匂
いに触れる人達のエピソードは基本的に好みなものが多いんだけど、さすがに4巻まで来
てしまうと、これ以上続けても幅の広がりが頭打ちになるのでは? なんて危惧も少なか
らず抱いてしまうもので。幅の広がりという意味で、描く対象が大体同じような世代ばか
りなのもちょっと気になる所。必ずしもそうではないんだけど、『死』に出逢う人間の制
限が無いのならば、描かれる対象は中年のおじさんおばさんでも、老年のお爺ちゃんお婆
ちゃんだって全然構わない。もしもそれで物語の幅が広がるのならば、むしろ無意識に定
めてしまってる制限を大胆に取っ払って欲しい……と個人的には強く思うわけです。
まあそうは思っても読者世代の事とか、ウケるウケないを考慮しなきゃならないだろう
から言う程簡単にはいかないのかも知れないけれど。今後の可能性として不意打ちで驚か
すような思惑で、普段のティーンエイジャーとは違った趣のエピソードも読んでみたい。
本編の方は構成は固定でエピソードのパターンも似てるもんだから、正直あんまり書く
事が思い浮ばなくて。最も印象に残ったのは、死した後にその人の切実な想いを知る事と
なった『星くずのため息。』。ちょっと心で泣きそになりました。モモの話はダニエルと
の最初の出逢い。ほのぼの〜でとモモのとぼけた味がよく出ていてこちらも良かった。
既刊感想:1、2、3
2004/08/12(木)護くんに女神の祝福を!4
(刊行年月 2004.08)★★★★☆
[著者:岩田洋季/イラスト:佐藤利幸/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
前巻でのエメレンツィアの伝言通り、護から絢子を奪う為に来日し、遂にその姿を表し
た《プロセインの魔王》ことヨハン。絶望的な力の差を見せつけられた護は、このまま絢
子をヨハンに奪われてしまうのか……という流れ。まずは「面白かった!」と一言。
愛の絆とかクサイ台詞を平気で吐いても、護と絢子のいちゃつきっぷりを前にすれば恥
ずかしくも何ともなくなってしまうもので。今回は最強にして最悪の敵であるヨハンを相
手に、これまで育んできたその2人の『愛の絆』が試される展開。とにかく良かったのは、
毎度のパターンで入り込む余地無く単純にいちゃいちゃベタベタとはならなかった点。
これまで全く揺るがなかった護と絢子の関係は、ヨハンの強引な力押しによってすれ違
いを起こし続けてガタガタ状態。こんな2人は見た事が無い。しかも護はヨハンに完敗し
て恐怖心を植え付けられてしまい、絢子を守り通せる可能性は皆無。さらにヨハンに迫ら
れた絢子にあんな曖昧な表情と態度を示されたんじゃ、護でなくとも「もしかして絢子さ
んヨハンに惹かれてるの?」と気にせずにはいられないですよ。何度もこういう思わせ振
りなシーンがあって、絢子を巡る決着が付くまでずーっとどきどきしっぱなしでした。
そういう「どうなるんだろ? どうなるんだろ?」と気が気じゃない感覚が、最後まで
衰える事なく持続してくれたのが面白かった最大の要因。まあ絢子が惹かれてるように見
えたのにも実はちゃんとした理由があるんだけど。そこも「なるほどね」と頷き納得。
あとはドジッ娘ぶりが強調されてたエメレンツィアが可愛くて、前巻と変わらずに一押
しで好きです。このままレギュラー扱いとなりそうなので嬉しい限り。ただ、今後彼女の
気持ちが護に傾いて、絢子と取り合ったりとかにはあんまりなって欲しくないかな? そ
んな構図は他で見飽きてるし、余程上手くやらないと面白くなりそうな気がしないので。
今の所エメレンツィアは護に対して友達以上の感情は抱いてないし、そもそも彼女は義
兄のヨハンを慕ってるので、あまり心配する事もなさそうだけど……。それより次巻から
の展開が気になる。今度は護が強くなろうとする部分を重点的に描いて行くのだろうか。
既刊感想:1、2、3
2004/08/11(水)麒麟は一途に恋をする2
(刊行年月 2004.08)★★★☆
[著者:志村一矢/イラスト:椎名優/メディアワークス 電撃文庫]→【bk1】
とにかく前シリーズ『月花』の影響をこれでもかと言うくらい引き摺っていた事。新シ
リーズの1巻目はそればかりが印象に残ってたけれど、今回は一応本編進行上では月花の
介入は殆ど無し。《黒麒麟》の遙と彼の《伴侶》として選ばれた麻由の物語が、中心とな
ってしっかり描かれておりました。相変わらず先の展開は読み易いし、やはりこれがメイ
ンに見えてしまう戦闘描写も型通りで「楽しめたか?」と問われると微妙なんだけど。
ただ、新シリーズのキャラで新しいストーリーがちゃんと描かれ始めようとしている点
は良かったかも。いつまでも月花が築いて来たものにすがってばかりではなくてね。と言
いつつも、多分月花のイメージが全て払拭される事は無いでしょう。個人的には正直クロ
スオーバーしちゃってもいいかなという気持ちもあるので、許容範囲はそれなりに。
元々電撃hp連載の形を取っている為、明らかに目に見えて展開遅過ぎなのにも仕方な
いかと目を瞑る。しかし書き下ろしの特別編は見過ごせない。いや、内容的には直純と安
曇のキスの話とか由花にプロポーズ云々とか凄く大好きなんだけど。これがもう素直過ぎ
るくらいに月花を引き摺っているから困りもの。ううむ……これは確か前巻も同様で、ど
うせ描かれるのならば本編シリーズに密接したエピソードであって欲しいのですよ。
せめて直純と由花、それに直純の弟子2人が本編に浅からず関わりを持つ事になるなら
ば、少しは納得も行くんだけど。今の所は特に登場も無ければ接点も無いからなぁ。繰り
返しで特別編のエピソード自体は好み。でも、折角『麒麟は一途に恋をする』内の1エピ
ソードなんだから、やっぱり遙や麻由について描いてくれた方を読んでみたいなと。
お得意の(と言うより書くのが好きそうな)いちゃいちゃベタベタな雰囲気はまだ限り
なく薄い。思えば麻由って、最初からベッタリだった深雪とは対極に位置しているキャラ
だよな〜とか。まあそれもまた面白い。少しずつ少しずつ絆を深める様子をじっくり描い
てゆくそうなので、焦らされるのを承知の上で我慢しつつ2人を見守ってみます。
既刊感想:1
[
戻る]